2020.10.30
フリーランスになったら、どこから情報収集すればいい?
独立したセラピストさんのお悩みで、「情報が入らなくなる」「孤立してしまう」みたいなことをよく聞きます。
所属していたサロンを離れると「同僚」「先輩」のような存在はなくなります。
ひとりで活動していると、いつの間にか「対・お客様」の自分しかいなくなり、横のつながりや情報から孤立してしまうというのはあると思います。
長年美容の業界にいると、いわゆる「業界誌」って読まなくなりますし、
自分から勉強会やイベントみたいなものに(オンラインだとしても)出かけていかない限りは、情報収集って限界がありますよね。
しかしこの業界のあるあるで、商材のメーカー・ブランド、学校、有名な美容家の先生などによる見えない「派閥」みたいなものもあったりしますよね。なので結局「元同僚」「同じスクールの出身」など狭い世界でしか人脈が広がらなかったりします。
でもほんとは、自分が見たことも聞いたこともない新しいサービスを行っている未知なる美容家さんや、はじめましてのフリーランサー仲間に、いろんなこと聞いてみたいですよね?
私の周り、というかオアスパの会員さんや、オアスパのサービスを求めて説明会などに参加していただく方の中には当然、独立しようとしている人、フリーになって間もない人が多いので、皆さんすごく横のつながりや情報を求めています。そして横のつながりや情報を求めている美容家さんは、別に仲良しごっこがしたいのではなく、良い意味で欲張りで、少しでも多くの情報に触れたいと思っています。
より良いサービスや素晴らしいものを求めて、尊敬できる人から情報を盗むことは重要です。この場合の「盗む」は単なる「パクリ」のようなこととは違います。
交流会や座談会(オアスパでは、2020年4月以降は開催出来ていませんが)に参加すると、皆さんの積極性に本当に驚きます。
時間が足りないくらい、お互いに「質問」が山のようにあるのです。
これだけオンラインでの情報検索が簡単になっても、発見できない答えや、絶対に解決できない疑問があるからこうして「横のつながり」に参加しているんだなぁと改めて感じます。
美容家の皆さんが本当に必要としている情報は、座学で学べるような基礎知識だったり、本がたくさん出ているようなことではなく、生身の人間からしか学べないことや、経験者からしか引き出せない答えのほうがずっと多い気がします。
だからこそ、オアスパはこの時代にあっても「人間同士のコミュニティ」を大切にしたいと考えています。
イベントで集まることが難しくても、2020年9月以降はマンツーマンのカウンセリングや、ブランディングなどの個別セッションにお申込みいただく機会がとても増えました。
美容家様からよく、ステイホーム期間中になにか動かなければ!という想いからオンラインでのセミナーやセッションなどで勉強していたというエピソードを聞きます。
これは内容にもよるので一概には言えないですが、あまり満足いく結果になっていないことが結構多いなぁと感じます。
つい数か月前にブランディング専門のコンサルティングを受けたはずなのに、もうリブランディングの必要性を感じてしまっているというケースも実際に数件ありました。
そういった意味でも、実際の生きた繋がり、対面でコミュニケーション可能な場には大きな価値があると思います。
「人に会えない」となると人はいつもよりさらに情報を求めます。特に学びに積極性のある人であればあるほどです。
今回のステイホーム、サロン様にとっては休業期間になりますが、「横のつながり」が欲しいと思った方は多いと思います。
仕事において必要になるのは、間違いなく同じ業界の「横の情報」です。
シェアサロンは実空間を「シェア」する場所ですので、横のつながりが必ず生まれます。
シェアサロンには、活動拠点を通じて「情報」という学びを得られる利点があると言えます。
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