2020.10.30
気になる「働き方改革」の中身とは?女性にとっての理想的なワークライフバランスとは

「働き方」は仕事を持つ人にとっては重要な課題であり、特に女性が独立するというときに必ず直面する問題だと思います。ここでは美容業界の女性にとっての働くハードルについてお話してみたいと思います。
働き方改革とは?
「働き方改革」とは、日本政府が2018年6月に成立し、2019年4月から順次施行が始まった働き方改革関連法のことです。 副業解禁や育児・介護との両立など多様化する現代のライフスタイルに合わせ、8つの関連法が改正されました。
中でも東京都は全国の中でも率先して働き方改革宣言を行っており、特に東京都産業労働局では「TOKYO働き方改革宣言企業」制度や「東京ライフ・ワーク・バランス認定企業」の導入など積極的な取り組みを行っています。
さらに東京都独自の「女性の活躍推進加速化事業」を通じて、都内中小企業において女性管理職に対して研修会・コンサルティング等を無料提供するなど、女性活躍の取組を支援するための動きが活発です。
コロナ以降は特に、感染症の拡大防止という目的が後押しになって従来の働き方改革でも推奨されていたテレワークが多くの中小企業に積極的に導入されたことにより、「育児・介護との両立」「生産性向上」「通勤、移動時間が減ることによる時間の有効活用」など本来の働き方改革宣言の目的に合致した利点が支持され、急速な広がりを見せています。
ワークライフバランスとは?
「ワークライフバランス」という言葉は働き方改革の話とともによく使われるようになり、キャリアや女性の働き方といった話ではよく耳にすると思います。
この言葉は内閣府のサイトによると「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会」 と定義されています。
一般的な使われ方のイメージだと、「ワーク・ライフ・バランス」なので「仕事とプライベートの最適な比率」のことだと思われがちですがそれは少し違います。
比率、という考え方だと仕事とプライベートを比べることになってしまい、例えば私生活を充実させるためには仕事の時間を減らして楽にならなければいけない、というような印象を与えてしまいます。
逆に言うと、仕事で成果を出すためにはプライベートを犠牲にしなければならない、ということになってしまうので、もし雇用者がこのような捉え方の誤解を持っていると、雇う側にとっても働く側にとっても大変危険です。
ワークライフバランスとは、あくまで私生活が充実することにより仕事の効率が上がり、短時間で成果を出せるようになる→結果的にプライベートでも自由に使える時間が増える→さらに空いた時間に仕事につながる勉強の機会を得たり、余暇により精神面を充実させることが出来る→またパフォーマンスが上がる
というような相乗効果・好循環のことを指しています。
厚生省の公式サイトでは、その好循環を作るために重要とされるのが
①ファミリー・フレンドリー(育児、介護など家族生活への支援のこと)
②男女均等の推進
このふたつとされています。
この二つは女性の女性の出産育児を理由とした離職に密接にかかわることなので、ワークライフバランス推進そのものが「女性の働き方」に対する支援であると捉えることも出来ます。
このことからも、女性就業者が多いエステティック・ネイルサロンの現場においては特に、ワークライフバランスは見直されるべきテーマであるといえるでしょう。
これには、企業側が働き続けやすい環境を作ることは勿論ですが、美容業において多い独立開業したい女性への支援という面も不可欠です。
→独立開業でまずはじめに考えたいこととは
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