2022.03.14

【2022年3月最新】増えるマンションサロンからの移転/これからのプライベートサロンに適した開業とは?

サロン運営ノウハウシェアサロン開業

個人サロンの開業事情とマンションの利点

ここ数年、美容業界のサロンは業種を問わず従業員数1人~5名以内の「小規模サロン」が増加傾向にあります。特に増えているのはオーナーが施術も経営も一人で行ういわゆる「個人サロン」。この個人サロンを開業するのに最適と考えられてきたのが、主にワンルーム規模のマンションサロンです。特にお客様と1対1で個室での施術を行うエステやリラクゼーションなど、プライベート感を大切にしたいお店ならマンションサロンはお客様目線でも利用しやすく最適な場所といえるでしょう。

サロン開業の費用面を考えても、いきなりテナント物件を借りるとなると、初期費用はもちろんのこと、内装や什器まですべて段取りが必要になるため様々な面で個人サロン規模にとってはかなり負担が重くなります。それに比べて、マンションであれば大きな内装も必要なく、最低限の施術台を用意すれば簡単にプライベート空間を作ることが出来ますよね。そもそも、テナント物件と比べて数も多いため探しやすく個人でも契約しやすいという利点もあります。

様々な面から考えたハードルの低さから、個人サロンを開業しようとする多くのオーナー様が、先ずはマンションサロンを検討するのではないでしょうか。

目立ち始めた、マンションサロンのデメリット

ただ、マンションサロンのデメリットとしては営業許可の難しさという点があります。
もちろん、サロン営業するということを隠して契約するのはルール違反。大前提として、契約の際にはサロン利用であることを管理会社からオーナー様にもしっかり伝えてもらい、許可をいただいて営業開始することが原則です。ところが、営業許可さえあれば安心というわけでもなく…オーナーからの許可が下りている場合であっても実際には現場トラブルが起きることも多いようです。
第一に、マンションは居住用として使われている方がほとんどなので、万が一住民からクレームが入った場合にはどうしても少数派が弱い立場になってしまいます。実際に、営業許可をもらって1年以上営業していたサロンが突然、2カ月後の退去を命じられ慌てて次の物件を探すことになったという話も聞いたことがあります。

※マンションサロンの営業許可について詳しく書いた記事はこちらから

また、世の中のモラルとしても「隠れてコソコソやる」というようなことは好まれない傾向にありますよね。ひと昔前なら、「モグリサロン」はよくあることだったのですが、今や1が10にも100にも広がってしまうような情報拡散の時代。万が一のことを考えると、「バレてはいけない」ような場所に来ていただくのは好印象とは言えません。せっかくサロンを開業するなら、だれにも文句を言われずに堂々と看板を出してやりたいですよね。

もちろん、都心は世帯数も多いので、隠れて営業しているサロンが1つぐらいあっても誰にもわからない…という暗黙の了解もあったのですが、このコロナ禍で事情が少し変わってきたようです。

コロナ禍で起きたマンションサロンの変化とは?

この2年で確実に「マンションサロン」の見られ方は変わってきたように思います。その1つとして、マンションに住む人たちの意識変化が挙げられます。サロンとして利用されるのは主に、一人暮らしに便利な駅チカ・ワンルーム型のシングル世帯のマンション。このようなマンションは、昼間に関してはほとんどの人が仕事に出かけ不在にしていることが多いため、静かで住民と顔を合わせることもなく、隠れて営業していてもわかりにくい環境でした。しかし現在、コロナ禍となり都心に限らずどの地域でも「ステイホーム」「リモートワーク」が定着化しつつあり、シングル世帯であっても自宅にいる時間が確実に増えてきたのです。当然、これまでのように「コソコソやる」ことは難しいですよね。
実際に周りでも、マンションの1室にあるサロンへ行ったところ、これまでは人気のないマンションだったのに毎回エレベーターで住民と一緒になり、じっと見られて気まずい思いをしたという話を聞いたこともあります。お客様は何も悪いことをしているわけではないのに、このような思いをさせてしまうのは申し訳ないですし、環境面のホスピタリティとしては大きく欠けていると言わざるをえません。

サロン営業という観点でなくても、住民が部屋にいる時間が増えたことで、騒音などの近隣トラブルが増えているという話はよく耳にします。
いずれにせよ、両隣に人がいて、しかもサロン営業していることをあまり知られたくないような環境では、「営業しにくい」「行きにくい」サロンになってしまいますね。

お客様は今、どんなサロンに行きたいか?2つのポイント

一般的に、大きなモールなどに出店している大手サロンや、予約を大量にこなせる回転率の良い、スタッフ数の多いチェーン展開のサロンはいつでもお客様があふれている印象ですよね。どの客層からも見つけやすく、入りやすい大型サロンは誰が見ても行きやすいので集客しやすく、お客様も通いやすいという利点がありました。ところがコロナ以前と比べて、業界を問わずこのような「人がたくさん行き来してにぎわっている」お店は逆に嫌煙されてしまう結果となりました。

ではどんなお店なら良いかというと…第一に「信頼できること」。この信頼の意味が、サロンのネームバリューや店舗が沢山あるといったことではなく、「きちんと感染対策が為されているか」「どんなお客様が来ているサロンか」「社会状況に合わせた予約配慮、インフォメーションなど配慮が十分であるか」といった、個々のモラルが問われるような内容に変わってきました。

さらに第二には、軽い気持ちで通い続けるという人が少なくなった今、「サロンの質が高い」ということが、価格などの表面的なこと以上に、お店選びの重要な要素となりました。ここ2年ほどで美容に対して「セルフケア」「おうち美容」が大きく広がったこともあり、それでもサロンに通いたいお客様は必然的に「プロの手が必要で、プロの良さを知っている方」つまりサロンに対するモチベーションが高い方が多くなりました。
そのため今まで以上に、「プロフェッショナルである」という質の高さが求められるようになってきているのです。もはや価格や知名度など表面的な理由だけで選ばれる時代は終わり、お客様が「より良いもの」つまり高品質を求める傾向が強くなりました。

この「信頼できる」「質が高い」という2つのポイントが求められる今だからこそ、個人サロンはニーズを拡大しているのです。まず、個人サロンはオーナー=施術者の顔が見えているので人間性の信頼感が伝わりやすく、また常に1対1のプライベートサロンであることがほとんどなので安心面ではばっちりです。さらに個人サロンは大手やチェーン店などと比較すれば単価が高めの設定であることが多いですが、それに見合うだけのサービスとなれば施術の専門性やブランディングをしっかりしているお店が多く、その質の高さから一度ファンになればお客様が離れにくいのも特徴です。
さらに、コロナ禍の中でオンライン学習が広がったこともあり、個人であればあるほどサロンオーナー様たちは「差別化」を求めて様々な学びを広げ、SNSを中心にセルフブランディング的要素を強めた個性的なコンセプトを打ち出す専門性の高いお店が増えたことも事実です。
コロナ以前から「サロンの小規模化」は進んできていたので個人サロンは増えていましたが、まさに今は、時代の後押しもあって個人サロンの時代といえるでしょう。

お客様に安心していていただけるプライベート空間を目指して

個人サロンのオーナー様は常にお客様へのベストな施術・サービスを追求すると同時に、安定した運営を守ることも重要な役割です。プライベートサロンに通っていただけるお客様は「どこでもいい」お客様たちではないので、サロンが急に閉店するとなればたちまち「難民化」してしまいます。

事実、コロナ第一波が到来し最初の緊急事態宣言が出たころのサロン業界は大きく混乱し、1つのサロンの休業に対して沢山のお客様が困ったことでしょう。最初の緊急事態宣言では多くのサロンが休業しましたが、2回目以降は人数の限定やメニューの限定などの措置をとって小さく営業を続けたサロンがとても多かったと思います(特に個人サロンにおいて)。

そのような営業状況の中で、経費削減だけでなく「やりやすさ」を求めてマンションサロンを出たオーナー様からたくさんの相談をいただいた経緯もあり、オアスパでもマンションサロンからの移転については何度も考えさせられいくつもの問題を知る機会がありました。

不安定な環境下で営業することはいずれお客様に迷惑をかけてしまいかねない可能性があると気づき始めたオーナー様はもちろんのこと、これまで以上に社会的モラル・そして個人のモラルを気にする世の中になった今、マンションサロン開業は単純に「便利な方法」とはいえなくなっているのです。

もちろん、しっかりとした営業許可があり、サロン営業に対しても自由度が高いマンションもあるので、もしもマンションサロンで開業するとしたらしっかりと下調べして確実なものを選び、慎重に準備を進めたいですね!

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