2022.12.12
未経験からエステ開業、機器販売、開業コンサルタントまで事業拡大を続ける美容家の次の夢とは…|吉田香保里さん(美容機器販売・エステティシャン)
美容業界でご活躍する方にインタビューする「オアスパ・美容業界プロフェッショナルインタビュー」今回はフォトグラファー、美容機器販売・エステティシャン、婚活支援業と幅広くご活躍をされている吉田香保里さんにお話を伺いました。
吉田さんのご経歴、そして現在の仕事内容を教えていただけますでしょうか
美容機器の輸入販売をメインにエステ、結婚紹介、プロフィール写真撮影等、複数の事業をやっています。すべてに共通するのが「人を幸せにするお手伝い」だということです。
元々は、学生時代に写真学科で勉強をしていまして、卒業後は少し珍しい職場なんですが、防衛庁(現防衛省)の写真室に入りました。初めは他部隊の隊員とともに訓練も受けたんですよ。配属後は、訓練やイベントの記録写真や大臣のポートレート撮影等を行っていました。その後、結婚を機に退職し、フリーのフォトグラファーとして活動を始めました。
写真の師匠と仰いでいた方がフォトスタジオをやっていたので、そこのサポートに入りました。当時フイルムからデジタルへの移行期だったこともあり、一からデジタル撮影について学ばせてもらいました。この時期、撮影講師の資格も取って、赤ちゃんや子供の撮影など親子向けのイベントも担当しました。
写真の仕事から一転して美容関連の事業を始めるきっかけは何だったのでしょうか?
撮影の仕事で、エステ関連の仕事をしている方と知り合いになりまして。一緒にロサンゼルスのビューティーワールド(展示会)にも同行させてもらったんですね。純粋に人が綺麗になる仕事や業界の活気に、撮影しながら気持ちがワクワクしました。
帰国後にその方から、利益率の高い美容ビジネスがあると教えてもらって。それが増毛サロンだったのですが、当時大手企業の特許が切れるタイミングで、その技術を用いて開業することを薦められました。ただ、自分でやるには技術的なハードルがあるなと思って、別の手段はあるのかなと調べてみたら、ハイフ(高密度の超音波による熱エネルギーを利用し、リフトアップや肌質改善を目的とした治療)の人気が出始めていて、この機械を輸入してサロンを始めてみようと思ったのが初めの一歩になりました。
いわば未経験からの開業だったということですが、ご苦労が多かったのではないでしょうか?
はい。知識も、顧客リストも、カルテもないところからサロンを作りあげました。最初は自分で色々なメーカーさんに電話で問い合わせをしてみて、機械の使い方や施術の仕方を頼み込んで教えてもらいました。そこで研修を受けさせてもらって、自分なりのハイフエステを確立していきました。
最初は自分の顔や体を実験台にして、「ここは痛い」「ここは痛くない」「こうしたら痛くなくなる」など独自の施術の仕方を編み出していきました。こめかみの上をやった時には、感じたことがない痛みが脳天に走り「あ、これはやっちゃだめな箇所だ」とわかったこともあります(笑)。そうした自分の経験から、お客様の体を傷つけないよう気をつけながらも、一方でしっかり効果を感じてもらえる施術方法を編み出していった感じです。
これを「お客様も自分も傷つかない施術」と私は呼んでいるんですけど、機械を購入していただく方にもこの技術を習得していただいて、安全な技術を提供することによって施術者もお客様もwin-winのサービスになるよう指南しています。
ユニークなご経歴、そしてチャレンジングな道を歩まれていますが、吉田さんの仕事の原動力は何でしょうか?
プライベートの話になりますが、離婚を経験して子供2人を育てていくために、稼ぐことに向き合った結果、美容機器販売に行きついたんですね。最初は自分で機械を輸入して、サロンを開業して、お客様もだんだん増えていって・・・そうしたらご縁があって、私から機械を買いたいというお客様が現れて。自分のために始めたんですけど、気が付くと機械販売と開業アドバイスをする立場に変わりました。また、エステのお客様が綺麗になって自信がつくと、今度は結婚相手を見つけたいという課題があると伺って、そのお手伝いもしてみようということで、結婚紹介業も始めることになりました。そうやって、事業が広がっていきました。
私が仕事をする原動力は、達成したい目標が明確にあること、なのかもしれません。私は「シングルマザーを100人雇用し、独立したい人にはどんどん独立をして入ってもらえる」そうした会社を作りたいと思っています。シングルマザーの環境って、やっぱり厳しいんです。特に小さいお子さんがいらっしゃる場合には、時間に余裕がない。子供は日々成長していきます。その成長をきちんとみたい、子供と一緒に過ごせる時間がもっと欲しい、と思いながらシングルマザーは働いています。パートで長い時間拘束されるのでもなく、夜職で子供の寝顔をみることができないということもなく、短い時間できちんと生活できるだけ稼げる仕組みを提供していきたいんです。
そのためには、いろいろなことを精力的に行っていかなければならないと思いました。ハイフで自分の体で実験したように、私自身が試行錯誤をして、最適なものを作り上げるべきだ。そう思って、日々を過ごしています。
吉田さんとオアスパとのご縁はオアスパの店舗撮影でご一緒したことがきっかけですが、吉田さんから見てオアスパのサービスはどのような印象ですか?
すごく使いやすそうですよね!備品も揃っていますし、プロの清掃も入っていらっしゃるとのことで清潔感が保たれていました。また内装の雰囲気も良くて、自分が開業する前でしたら、検討していたんじゃないかと思います。
シェアサロンを利用される方は、意欲に満ち溢れていると思うんですね。そういう方にとって、オアスパは最初のフィールドとして最適なのではないでしょうか。不動産契約をしたり、備品をそろえたりする手間を省けて、サロン運営に集中できるのは魅力的です。素敵なサロンスペースなのでお客様にも喜んでもらえると思います。
お褒めの言葉をいただきありがとうございます!では最後に、オアスパの会員様や美容家の皆様に向けてメッセージをいただけますでしょうか
独立開業することは、ある意味で「選択の連続」です。私も失敗と成功を繰り返しながら走ってきました。色々と迷うことも多いと思うんですが、そういう時は、自分の感覚を大事にしてほしいです。私の場合はワクワクするかどうか、違和感がないか、何か我慢していないかどうかを判断基準にしています。好きなもの、ワクワクするものって探究心も湧くので、結果的に仕事のパフォーマンスも上がると思うんですよね。たまに自分を褒めることも忘れないで、くじけずに自分を信じて美容業界を一緒に盛り上げていきましょう。
・吉田様へのお問い合わせは、HIFU専門店 美シルエット製造所 うつくしサロン ウェブサイトにてお願いいたします。
・本記事内の情報は、取材当時(2022年12月)のものになります。
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